『忘れられたその場所で、』 倉数茂
『忘れられたその場所で、』
倉数茂 / ポプラ社 / 四六判並製 / 300P
人ならざるものを見てしまう高校生の美和は、雪の中道に迷い、見知らぬ街に迷い込む。その一角に、割られた窓ガラス越しにじっとこちらを見ている男がいた。男は死体だった。
一方刑事の浩明は、死体発見の報を受け、現場に駆け付ける。被害者の斗南という男性は、数日間体の自由を奪われ、食事も与えられないという残虐な方法で殺されていた。浩明は同僚の絵美とともに斗南の過去を探るのだが、予想外の事実が浮かび上がり――。
『名もなき王国』の著者が贈る、幻想に彩られた傑作社会派ミステリ!