『微熱体 』 千葉聡
現代短歌クラシックス 06
『微熱体 』
千葉聡 / 書肆侃侃房 / 四六変型判並製 / 136P
高校教師「ちばさと」が贈る青春歌集、待望の復刊!
多感な高校生の心を31文字に託して謳う。この歌集のどこかにきっと、等身大のあなたが散りばめられているに違いない。
【収録歌より】
だぶだぶの闇をたたんでゆく波の音が二人に染みこんで、朝
明日(あす)消えてゆく詩のように抱き合った非常階段から夏になる
よく揺れるピアノの譜面台に棲(す)む傷も光もぬるい液体