『「自分らしさ」と日本語』 中村桃子
『「自分らしさ」と日本語』
中村桃子 / 筑摩書房 / 新書判並製 / 240P
なぜ小中学生女子は「わたし」ではなく「うち」と言うのか?
ことばには内容を表現するだけでなく、〈その人らしさ〉を表現し、話している人同士の関係を作り上げる働きがある。ことばの背後にある社会の規範や価値観を解きあかす社会言語学の知見から、「名前」「呼称」「敬語」「方言」「女ことば」といった観点をとおして、ことばと社会とわたしたちの一筋縄ではいかない関係をひもとく。