『苦海浄土 わが水俣病〈新装版〉』石牟礼道子
『苦海浄土 わが水俣病〈新装版〉』
石牟礼道子 / 講談社 / 文庫判並製 / 416P
人の尊厳とは何か "魂"の声が書かせた「いのちの文学」
工場廃水の水銀が引き起こした文明の病・水俣病。この地に育った著者は、患者とその家族の苦しみを自らのものとして、壮絶かつ清冽(せいれつ)な記録を綴った。本作は、世に出て30数年を経たいまなお、極限状況にあっても輝きを失わない人間の尊厳を訴えてやまない。末永く読み継がれるべき<いのちの文学>の新装版。