『アルトゥロ・ウイの興隆 / コーカサスの白墨の輪』 ベルトルト・ブレヒト
『アルトゥロ・ウイの興隆 / コーカサスの白墨の輪』
ベルトルト・ブレヒト 著 / 酒寄進一 訳
東宣出版 / 四六判並製 / 277P
ブレヒト亡命時代の2作品、新訳!
ヒトラーが独裁者として成り上がっていく過程を、シカゴのギャングの世界に置きかえて描き、ポピュリズムへの警鐘を鳴らした「アルトゥロ・ウイの興隆」。血のつながりもない子を必死で育てる娘グルーシェの姿とにわか裁判官アズダクによる大岡裁きを通し、戦争で荒廃した人々の心の再生(対立の和解)を謳った「コーカサスの白墨の輪」。亡命時代に書かれ、ともに時代と切り結んだブレヒトを象徴する作品。