『フィッシュ・アンド・チップスの歴史』パナコス・パナイー
『フィッシュ・アンド・チップスの歴史 英国の食と移民』
パニコス・パナイー 著 / 栢木清吾 訳 / 創元社 / 四六判並製 / 240P
日常食から読む、移民と階級社会の英国史。
19世紀の英国に生まれ、20世紀前半には安くて栄養満点の日常食として 労働者階級に広まったフィッシュ・アンド・チップス。
その魚の衣揚げの起源はユダヤの食文化にあり、 揚げた細切りのジャガイモは、フランスに由来すると考えられる。
お店の経営者には移民が多く、その出身地はイタリア、 キプロス、中国と多岐にわたっていた。
ディケンズやドイルなど英国文学ファンにも味わい深い、 移民と階級社会を映しこんだ本。
図版多数。