『暗闇にレンズ』高山羽根子
『暗闇にレンズ』
高山羽根子 / 東京創元社 / 四六判仮フランス装 / 356P
※サイン本は、お一人さま一冊のご購入といたしますので、予めご了承くださいませ。
高校生の「わたし」は親友の「彼女」と監視カメラだらけの街を歩き、携帯端末の小さなレンズをかざして世界を切り取る。かつて「わたし」の母や、祖母や、曾祖母たちがしてきたのと同じように。そうして切り取られた世界の一部は、あるときには教育や娯楽のために、またあるときには兵器として戦争や紛争、弾圧のために用いられた――映画と映像にまつわる壮大な偽史と、時代に翻弄されつつもレンズをのぞき続けた“一族”の物語。