『月の部屋で会いましょう』 レイ・ヴクサヴィッチ
『月の部屋で会いましょう』
レイ・ヴクサヴィッチ 著 / 岸本佐知子,市田泉 訳
東京創元社 / 文庫判 / 366P
「モリーに宇宙服が出はじめたのは春だった。」――
肌が宇宙服に変わって飛んでいってしまう人々、恋人に贈られた手編みセーターの中で迷子になる男、誰もが常に金魚鉢を抱えていなければいけない星でのバカンス、自分の寝言を録音しようとした男が味わう恐怖……
とびきり奇妙でどこか優しく切ない、奇想に満ちた短編集。岸本佐知子による本邦初訳の一編を追加し、待望の文庫化。
2001年度フィリップ・K・ディック賞候補作。