『隠し部屋を査察して』 エリック・マコーマック
『隠し部屋を査察して』
エリック・マコーマック 著 / 増田まもる 訳
東京創元社 / 文庫判 / 364P
7月7日、日曜日の朝。カナダのある町に突然、幅100メートル、深さ30メートルの溝が出現、時速1600キロで西に向かいはじめた。触れるものすべてを消滅させながら……。世界じゅうを混乱に陥れる奇妙な現象「刈り跡」、不可解な死の真相を追ううちに迷宮に踏み込んでいく警部「窓辺のエックハート」、全体主義国家の支配のもと、想像力の罪を犯し幽閉された人々の、それぞれの「罪」を描く表題作など、謎と奇想に満ちた20の物語を収録