『満ちる腕』伊藤紺
詩集『満ちる腕』
伊藤紺 / 私家版 / W120×H152mm上製本 / 96P
歌集『肌に流れる透明な気持ち』に続く2作目。
短歌45首、詩・散文8篇を収録。
(掲載歌例)
げんきだしてほしくてうどん茹でる
あのね、あんたの力になれんのかしら
あったことすべて日記につづるから
またへんなこと覚えててごめんね
なんだろう、
しゃべってると泣きたくなる
あんたの言葉に薫る土
八ツ橋が真空パックされていて
明るく元気なあなたに会いたい
話したらほどけゆく蔦
わたしたち根っこの先で手を繋いでる