『サブリナとコリーナ』 カリ・ファハルド=アンスタイン
『サブリナとコリーナ』
カリ・ファハルド=アンスタイン 著 / 小竹由美子 訳
新潮社 / 四六判変型 / 287P
母も、祖母も、その母も、私たちはこの胸の痛みと生きてきた。
黒髪でとびきり美人のサブリナ。あなたはどこで道を間違えたの? コロラド州デンバーのラテン系コミュニティ。女たちは若くして妊娠し、男たちは身勝手に家を飛び出す。従来の移民文学「らしさ」にとらわれず、やるせない日常を逞しく生きる彼女たちの、声なき叫びを掬い上げた鮮烈なデビュー短篇集。全米図書賞最終候補作。