『いろいろのはなし』 グリゴリー・オステル
はじめて出逢う世界のおはなし―ロシア編
『いろいろのはなし』
グリゴリー・オステル 著 / 毛利公美 訳
東宣出版 / 四六判変形並製 / 304P
ポストモダン? ハイパーテクスト?
たのしくって、へんてこりんなオステルの世界
おはなしがおはなしを生み、
そのおはなしからまた別のおはなしが……
たのしくこんがらがったおはなしのしりとり。
そしてどのおはなしもめっぽう面白い!
大人も子供もたのしめる、心も頭もあたたまる最高の童話。
(柴田元幸氏による推薦文より)
閉園後の遊園地で、メリーゴーランドの7頭の馬たちは今夜も園長さんにお話をねだる。知っている話をぜんぶ話してしまった園長さんは、「最後のお話」を語りはじめるのだが、ただ静かに話を聞いている馬たちではなかった。いつしかお話は42話にまでふくれあがり…。
片づけが大の苦手な詩人パンプーシキン、不良ヤギのマトヴェイに一目ぼれして駆け落ちする乙女羊ビャーシャ、電気頭脳をもったバイクと抜群の推理力で悪者を追いつめる警官イワン、いろんなものに間違えられながら逃げまわる猫のアクシーニャなど――おちゃめな登場人物や動物たちであふれかえる。