『絵物語』ディーノ・ブッツァーティ
『絵物語』
ディーノ・ブッツァーティ 著 /長野徹 訳
東宣出版 / B5判変形上製 / 174P
現代イタリア文学の鬼才ブッツァーティが ペンと絵筆で紡ぎ出す奇妙で妖しい物語世界
わたしにとって絵を描くことは、趣味ではなく、本職である。書くことのほうが、わたしにとっては趣味なのである。だが、描くことと書くことは、詰まるところ、わたしには同じことだ。絵を描くのも、文章を書くのも、同じ目的を追求しているのだから。それは物語を語るということだ。
——本書「ある誤解」より