『ベルリン1945 はじめての春』 クラウス・コルドン 著
『ベルリン1945 はじめての春』※上下巻
クラウス・コルドン 著 / 酒寄進一 訳 / 岩波書店 / 17.2 x 12.2mm並製 / 400P,368P
1945年冬。ベルリンの街は瓦礫だらけだ。戦争は終わりかけているが、繰り返される空襲に、人びとは疲れ切っていた。ヘレの娘、エンネはアッカー通りのアパートで、両親代わりの祖父母と暮らしている。やがてきびしい敗戦の過程を生きのびながら、エンネは次々に家族の秘密を知っていくことに……。
ナチ政権下で育った12歳の少女、エンネがこれまで教え込まれてきた「嘘」に気づいていく姿を中心に、「戦後」に変わりゆく過程での人びとの経験と、それぞれの人生の変転を描く完結編。