『ざらざらをさわる』三好愛
『ざらざらをさわる』
三好愛 / 晶文社 / 四六判変型並製 / 188P
なめらかには進めなかったけど、
とんでもないでこぼこでもなかったざらざらたち
くだりのエスカレーターが苦手、あの子がお味噌汁とご飯に降格しますように、卒業直前に突然会えなくなった同級生、子供のころ好きだった食べ物「物体A」、人のよい空き巣に遭遇する、『スラムダンク』22巻を繰り返し読む、ドライヤーが動くのをただ見ている……。
身近な日常から淡々とながらも少しずつ退出していく様子は、読みながら半歩外へ小旅行しているような感覚を味わえる。
33篇の文章と33点の挿画、さらにカラーのミニストーリーも収録。イラストレーター・三好愛による初のイラスト&エッセイ集。