『アンダー、サンダー、テンダー』チョン・セラン
『アンダー、サンダー、テンダー』
チョン・セラン 著 / 吉川凪 / CUON / 四六判並製 / 315P
映画美術に携わる「私」は、友人や家族の動画を撮りためている。未熟で無防備だった十代。恋し、挫折し、傷つきながら、進む方向を模索していた日々。「私」の初恋の記憶は、ある事件によって色彩を失っている。高校時代を共にした個性豊かな男女六人は、互いに離れたり、支え合いながら三十代を迎えた。一つのファイルにまとめた動画は、その記憶をたどるものであり、「私」に次のステップを踏み出すきっかけを与えた。
瑞々しく甘く切ない十代の日々を描いた長編小説。