『はたらく人文知』

『はたらく人文知』
谷川嘉浩,朱喜哲 編 / 光文社 / 四六判並製 / 272P

いま人文知の現場はどこにあるのか?

働きながら考える人のための人文知の現在地を、「実践者」たちが議論した記録。
「働く人にとって人文知とはどのようなものか」「人文知はそれぞれの仕事、暮らし、現場でどのような働きを持つのか」「人文知が誰も取りこぼさないようにするために何ができるか」――
その手がかりになる視点や試みを示し、バラバラな現実を生きる私たちに共鳴する人文知の可能性を模索する。

編者は谷川嘉浩、朱喜哲。共著者の川口あい、工藤郁子、中路隼輔、水野太貴、三宅香帆、山本ぽてと、渡辺祐真のほか、ゲストに河村賢、小峰ひずみ、長門裕介を迎えた。

“健全な多様性を保つのにはどうすればいいか。それは、人文知の排除性を踏まえて、読者/ユーザーの範囲を意識的に広げることであり、そのために人文知を流通させる方法の多様性を考えることではないでしょうか。本書は、そうしたテーマについて考えた実践者たちの記録として読むことができます。”(谷川嘉浩「はじめに」より)

“本書は、あなたを含む私たちがみんなで、大きなプロジェクトを、つまり一市民としてどう皆がよりよく生きるための社会を築けるかという絵図を、いっしょに描いて構想し、あらがうべき権力や正すべき構造を理解するためのボキャブラリーを共有しうるという、そんな可能性を示している。”(朱喜哲「おわりに」より)

◇第一部「人文知のユーザー」
誰に、なぜ人文知が求められているのか、どのように人文知は使われているのかなどの疑問について対話する。
◇第二部「人文知の流通とメディア」
人文知の新しいユーザーを生み出すための流通のあり方について、人文知を流通させるメディアの特性や、伝え方の戦略について話し合う。
◇第三部<前篇>「2020年代の時代精神」
社会学・心理学から哲学・倫理学へ——「正しさ」に敏感になった時代に、人文知にはどのような可能性と役割を持つのかを考える。
◇第三部<後篇>「令和人文主義とは何か?」
ビジネスに役立ち手軽に摂取できる「ファスト教養」や、知識量を暗に誇示して自らを知的優位に置こうとする「教養主義」の両方を周到に避けた、第三の道としての「令和人文主義」とは何なのか。その実情や可能性について議論する。

¥2,200 ($13.91)

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