『祈りとしての手の動き』 海老名絢
『祈りとしての手の動き』
海老名絢 / 田畑書店 / B6変形判並製 / 104P
世界の中に詩の居場所は少ないけれど、絶対になくならない。強い言葉だけでなく、個々人の考えや感覚などを広げる余白や緩衝地帯になる言葉が必要で、それは弱くて遅い詩の果たせる大きな役割だ。余白のありかは言葉の組み合わせだったり、感覚だったり、描かれる光景だったり、詩によってさまざまだ。詩を読むと余白込みで言葉を受け取り、描かれたものを通して、自分の立つ世界を新しく見ることができる。
そして、世界はまばゆい。わたしは、そのまばゆさを信じていたい。
(巻末エッセイ「そして、世界は」より)
日々の生活や旅先で、ふと水面に乱反射する光を目にした時、その美しい光景を良いなと思うが、とくべつ言葉に残したことはない。なぜなら海老名絢の詩を読むことで、自分が言葉にしたくてもできない光や景色そのものを感じ、ずっと素晴らしい記録として残せるからだ。 (推薦のことば=岸波龍・機械書房店主)
目次
日時計
波
冬道
星が
朝日
春になる
芯
明るい星
拍手の響きで
草
風が洗う
投影
まだ見ぬ
息をして
水の地図
白波
雨
交差点
夕立
領域
定着
消失
年の瀬
暮らす
祝福としての
日々の星座0
巻末エッセイ そして、世界は


