『夜の太鼓 新版』 石垣りん
『夜の太鼓 新版』
石垣りん / 筑摩書房 / 文庫判並製 / 272P
「私の住居は六畳一間に四畳半ほどのキッチンとやら。そのキッチンの棚、卓上、椅子も一つだけを残し、すべて印刷物の占領下にある。」長く家族を養った先で、ついに手にした自分の部屋での自分の暮し。生きる限りは鼓動が続く。傷の記憶も世の不合理も消えずとも、人と話し、ものを食べ、地を歩き、故郷とかつての日々をおもう。戦火をくぐって時代に臨んだ詩人の名随筆集。
解説 蜂飼耳
カバーデザイン 小川恵子(瀬戸内デザイン)
カバー画 いぬいかずと
目次
Ⅰ 花いちもんめ
時の名称/しつけ糸/会社をやめたら/絵柄人柄/雪谷/気になったことふたつ 他
Ⅱ その角の向うに
運動会の空/籠の鳥/美顔/冬の案山子/梅が咲きました/子供一同/一粒の米も、私も 他
Ⅲ 松崎
「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」の頃/自作について/私の名前/思い出が着ている/悲しみと同量の喜び/伊豆と私 他
あとがき/文庫版あとがき/解説 蜂飼耳


