『山下澄人エッセイ集 猫が動く、何かはじまる』
『山下澄人エッセイ集 猫が動く、何かはじまる』
山下澄人 / 左右社 / 四六判並製 / 192P
読んだ人から書きたくなる
作られたものがそこになければ起きなかったことが起きる。俳優、芥川賞作家・山下澄人初のエッセイ集にして、すべての人にひらかれた創作論。つくる、みる/みられる、本、問答、記憶、猫ーー「わたし」の「からだ」を通して生きること、表現することの歓びを取り戻すための59篇。
目次
つくる
誰でもやれる、やってみる/適当なひと言/書かれたものに興味ない/「これは小説じゃない」/ただ絵を描くことの喜び/未知との遭遇/楽しい以外に何がある
みる/みられる
苦痛な、そう、こんな苦痛な/この目で見えたもの/スターにならない/すべては場面で語られる/たましいが自由にする/表現だけを残していく
本
ハックルベリーの音/澱みを抜け出す、揺らす/おっちょこちょいがいる/未来の人と連携したい/権威は無効になった/カフカのからだ/書くこと、演じること
問答
小説を書くときに思うこと/書きたくなる瞬間/創作活動と承認欲求/自分の仕事の適切な金額/演じるときに思うこと/演劇はひとりで学べるか/物語のきっかけ/そもそもなんで小説か
記憶
今もいる過去/あの日の冒険/わたしの知る街、知らない街/都賀川と大石川/祝阪神タイガース優勝/町中の牧場/中学へ入学したとき/下の浜、五十年前/動物の言葉、言葉以外/選べない、分けられない/今ここに感触の蘇るもの/無自覚な虚無/いつか死ぬ/創作の衝動、その元/一人で行く度胸はなかった
猫
躾けられたのはわたし/猫が来た/クマはいなかった/撫でてやる時間/いなくならない/よえもん/気を向ける
わたし
生まれる前におりていた/無数にいる小さなわたし/ただ黙って描いている/歳をとればという前提/理想の体験/こどくには助けが来る/ハッピーでありますように/石の匙、目覚めた人/あ! いた! よかった


