『もののはずみ』 堀江敏幸
『もののはずみ』
堀江敏幸 / 白水社 / 新書判並製 / 272P
愛すべき古いものたちに息を吹き込む
「つい先ほどまで、私の平らかな日々にもこれまでの人生にも関係なかったひとつの『もの』が、その周辺に、あるいはその内側に物語を付与してくる。」(Uブックス版あとがき)
コーヒーミルやドアノブ、熊のぬいぐるみ、活版活字入れ、カフェ・オレ・ボウルなど、フランスの古物市で心を奪われた古いものたち。個性的な店主との会話から空想を広げ、ときには「もの」の歴史をひもとき、フランス文学へ誘う。「もの」に刻まれた時間に思いをはせ、ものたちが背負ってきた過去から様々な物語を紡ぎ出す著者の美意識が静かな感動を呼ぶ珠玉のエッセイ。
片岡義男との〝往復解説〟に、未収録原稿4篇と書き下ろし3篇、18頁分のあとがきを加えた永久保存版。
著者撮影写真62点収録。


