『戦争と五人の女』 土門蘭
『戦争と五人の女』
土門蘭 / 河出書房新社 / 四六判並製 / 312P
1953年、戦後の娼街に流れた、「町が焼かれる」という不穏な予言。
女たちが、互いの痛みを知りながらもそれぞれの方法で「からだ」を使い、編み上げる祈りとは。
いま注目の書き手による渾身の初小説!
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あなたが
わたしを読んだとき、
わたしにはあなたの声が、
わたしの世界を拓く音に
聞こえたのです。
軍艦の浮かぶ港町・呉。海の向こうではもうひとつの戦争が終ろうとしている。
ユウ、クンヒ、世津、ジュンヒ、英子。
遊郭の残る町を生きる、出自も年齢も異なる五人の女。
母娘の地、共同風呂の身体、憧れと恋心、片目の猫、日記と手紙、些細なはずだった暴力。
絡み合い、搦めあう宿命で結ばれながら、女たちは自らの生を見つめ、終わらない戦争を生き抜く。


