『パンとお話 Appleの発音』 青木俊介 文 / つき山いくよ 絵
『パンとお話 Appleの発音』
青木俊介 文 / つき山いくよ 絵
パンとお話 Appleの発音 / A5判変形コデックス装 / 114P
toi booksのある駒川中野駅のひと駅隣、平野駅からほど近いところに、
「パンとお話 Appleの発音」という名のお店があります。
2009年にはじまったこの店には、曲や本と同じように、パンそれぞれにタイトルとお話があります。というと、通常はパンの素材や中身にまつわるストーリーを想像されるかもしれませんが、さにあらず。架空の登場人物が出てくる短編小説、あるいはシュールな詩のような韻文です。
そこで繰り広げられるのは、日本のどこかの町で今日も起きているような、日常のワンシーン。当たり前のようでオフビートな空気感、ときにハシゴを外されたような理不尽な展開に呆気にとられながらも、やがてもたげるのは古い日本映画のような、心が通いあう瞬間のやさしさ、胸をしめつける儚さと切なさ。「常識」というマントをさらりとかわすような、あたらしいイメージ。
そんなお話の世界観をときに引き立て、ときに惑わせる写真やイラストレーションがふんだんに編み込まれ、たぐいまれな造本設計とともに、アートピースのような仕上がりを目指して、つくられた本がこちらの一冊です。
魅力的なパンとお話の世界をお楽しみください。










