『世界文学アンソロジー いまからはじめる』 秋草俊一郎,戸塚学,奥彩子,福田美雪,山辺弦 編
『世界文学アンソロジー いまからはじめる』
秋草俊一郎,戸塚学,奥彩子,福田美雪,山辺弦 編
三省堂 / A5変型判並製 / 360P
いまこそ読みたい、はじめての世界文学。
さまざまな国や場所、言語で書かれた小説と詩二七編を、「はじめて世界文学にふれる」という読者を意識して精選。英語やフランス語、ドイツ語、中国語からの翻訳はもとより、ペルシャ語、デンマーク語、ヘブライ語からの翻訳作品、さらには日本の作品も「世界文学」のひとつとして収録。
アフリカ文学の父チヌア・アチェベ「終わりのはじまり」(秋草俊一郎訳)、フランスの女性作家コレット「ジタネット」(工藤庸子訳)は本邦初訳。谷崎由依訳のディキンスン、福嶋伸洋訳のペソーア、平野嘉彦訳のツェラーン、川島隆訳のカフカなど、多彩な新訳も本書の魅力のひとつ。
「言葉」「自己」「孤独」「家族」「戦争」「環境」「愛」「悪」「生死」という9つのテーマに分かれているので、興味のあるテーマから読み始めることができる。さらに読書を広げるための「読書案内」、作品を読むためのヒントを示した「コラム」付き。
●目次
まえがき 秋草俊一郎
第1章 言葉──すべてのはじまり
「ことば」エミリー・ディキンスン(谷崎由依訳)
「由煕」李良枝 >>[発問例]
「ヘルツル真夜中に消える」サイイド・カシューア >>[発問例]
(細田和江訳)
第2章 自己──まるで檻のような
「わたしは逃亡者」フェルナンド・ペソーア(福嶋伸洋訳)
「影法師」ハンス・クリスチャン・アンデルセン >>[発問例]
(大畑末吉訳)
「なにかが首のまわりに」チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ >>[発問例]
(くぼたのぞみ訳)
第3章 孤独──記憶はさいなむ
「あの日々」フォルーグ・ファッロフザード(鈴木珠里訳)
「土くれ」ジェイムズ・ジョイス(柳瀬尚紀訳) >>[発問例]
「狂人日記」魯迅(橋本悟訳) >>[発問例]
第4章 家族──かけがえのない重さ
「子供」石垣りん
「私の兄さん」プレームチャンド(坂田貞二訳) >>[発問例]
「終わりの始まり」チヌア・アチェベ(秋草俊一郎訳) >>[発問例]
第5章 戦争──崩れゆく日常
「死のフーガ」パウル・ツェラーン(平野嘉彦訳)
「『騎兵隊』より二編」イサーク・バーベリ >>[発問例]
(中村唯史訳)
「グラフィティ」フリオ・コルタサル(山辺弦訳) >>[発問例]
第6章 環境──わたしたちを取りまく世界
「詩二編」ファン・ラモン・ヒメネス(伊藤武好・伊藤百合子訳)
「神々の村」石牟礼道子 >>[発問例]
「故障 ─ ある日について、いくつかの報告」 >>[発問例]
クリスタ・ヴォルフ(中丸禎子訳)
第7章 愛──いつだってつなわたり
「ジタネット」コレット(工藤庸子訳) >>[発問例]
「ある夫婦の冒険」イタロ・カルヴィーノ(和田忠彦訳) >>[発問例]
「白い犬とブランコ」莫言(藤井省三訳) >>[発問例]
第8章 悪──絶対やってはいけません
「夏の暑い日のこと……」フランツ・カフカ(川島隆訳)
「神の恵みがありますように」アズィズ・ネスィン(護雅夫訳) >>[発問例]
「毒もみの好きな署長さん」宮沢賢治 >>[発問例]
第9章 生死──この世のむこう側
「あのおだやかな夜におとなしく入ってはいけない」ディラン・トマス
(田代尚路訳)
「沖合の少女」ジュール・シュペルヴィエル(福田美雪訳) >>[発問例]
「世界でいちばん美しい溺れびと」 >>[発問例]
ガブリエル・ガルシア=マルケス(山辺弦訳)
コラム
1 翻訳
2 アダプテーション
3 オリエンタリズム
4 自伝文学
5 移民・亡命
6 ノーベル文学賞
7 魔術的リアリズム
8 メタモルフォーゼ
9 日本における世界文学
読書案内(ブックガイド)
出典一覧/訳者紹介/編者紹介


