『家庭用安心坑夫/猿の戴冠式』 小砂川チト
『家庭用安心坑夫/猿の戴冠式』
小砂川チト / 講談社 / 文庫判並製 / 288P
芥川賞候補となった2作を同時収録!!
町田康、称賛!
「正気小説と狂気小説の間に設置された鉄板を外して、二つを混ぜた珍しい作品。」
ーー現実と幻想のあわい。破滅へ向かう疾走感ーー
実家の箪笥に貼っていたはずのシールを日本橋三越の柱に見つけた専業主婦の小波。さらに彼女の生活圏内に、母親にあなたの父親だと言い聞かされてきた廃鉱山の観光用マネキンのツトムが出現する。過去に引き戻された小波は密かにある計画を企てるがーー?
「家庭用安心坑夫」
いい子のかんむりは/ヒトにもらうものでなく/自分で/自分に/さずけるもの。
ある事件以降、引きこもっていたしふみはテレビ画面のなかに「おねえちゃん」を見つけ動植物園へ行くことになる。言葉を機械学習させられた過去のある類人猿ボノボ”シネノ”と邂逅し、魂をシンクロさせ交歓していく。
――”わたしたちには、わたしたちだけに通じる最強のおまじないがある”。
「猿の戴冠式」


