『夕子ちゃんの近道』 長嶋有
『夕子ちゃんの近道』
長嶋有 / 東京創元社 / 文庫判並製 / 288P
不安定で拠り所がないように見えて、実は粘り強く、
したたかな芯の通った作品だ
――滝口悠生(解説より)
作家生活25周年を記念して贈る
第1回大江健三郎賞受賞作の新装版
アンティーク屋「フラココ屋」には少し変わった人たちが集まってくる。
何を買うでもなくお店に来ては時々差し入れをくれる瑞枝さん。
何かと厳しい大家さんと、その家の娘で双子のように似ている朝子さんと夕子ちゃん。
店長はなぜか僕が二階に居るのを受け入れてくれている。
止まり木のようなこの店を中心とした日常に差し挟まれる、ささやかな陰りの中にあるきらめきを描いた連作集。
解説=滝口悠生


