『中座を横から見たscene』 井戸川射子
『中座を横から見たscene』
井戸川射子 / 思潮社 / A5変型判並製 / 112P
ほとりに立っていたあの私よ
ほとりはひたひたで 境界とはぐずぐずなのだと
輪郭をなぞった私よ
(「初山踏み」)
「ここに来てしばし触れよというのが人生で/人生に もぎ取られてしまう実/私たちの想像は遠くまで及ぶことはない」(「先取りし変わりやすい」)。すべての事物は流動している――。認識の殻を破り、新たな描線がいま走り出す。『する、されるユートピア』『遠景』につづく、待望の第3詩集。装画=小穴琴恵


