『ハッピーバースデイズ』橋爪志保
『ハッピーバースデイズ』
橋爪志保 / 私家版 / 178×117mmフランス装 / 96P
山田北子は高校生。
好きなものは生理、嫌いなものは子ども!
ある日、自分が出産にフェチズムを感じることを発見した彼女は、それを恋人・龍星くんとのセックスに「利用」しようとするが……?
帯文:平岡直子
〈帯文〉
食欲のままに食べると病気になり、生殖を望まない者がセックスに勤しみ、人間は形骸化した動物だ。わたしたちが〈文明的な存在〉という物語を生きるかぎり生じ続けるタイプの矛盾があり、人はおおむねその矛盾を直視しないようにしてどうにか生きている。みんなよく頑張ってると思うけれど、でも、どうしてもその矛盾にはまり込んでしまう馬鹿正直な人間はどうしたらいいのだろう。この本は〈人間〉という物語への復讐だ。戦う者の常として、主人公は血まみれになっているけれど、経血の生臭い血、出産のグロテスクな血、戦いの物語につきものの陶酔的で美しい血からは程遠い血が流れつづける。吐きそうだよ。よく書いた。


