『プラトーノフ・コレクション Ⅰ エーテル軌道 1920-1931』
『プラトーノフ・コレクション Ⅰ エーテル軌道 1920-1931』
アンドレイ・プラトーノフ 著 / 工藤順、古川哲 編訳
作品社 / 四六判上製 / 728P 上製
20世紀を代表する幻の作家待望の著作選集。
カフカ、ベケットと並び、20世紀を代表する幻の作家の全貌が、ついに明らかに――。
〈霊性の大地に、雷鳴のように轟きわたる革命のヴィジョン。
その実現に邁進する人々の夢と絶望を驚くべき文体で綴る。
20世紀ロシア文学の隠された原点。〉――亀山郁夫(ロシア文学者)
工藤順・古川哲 編訳
大山麻稀子・きのしたはるよ・佐藤貴之・清野公一・高柳聡子・鳥山祐介・正村和子 訳
*
[プラトーノフ・コレクション|全2巻]
Ⅰ エーテル軌道 1920‒1931 (全22作品収録)
Ⅱ ジャン 1932–1951 (全16作品収録)★2026年1月刊行予定★
・最良の訳者14名による翻訳で、代表的な中篇・短篇・評論・童話・戯曲を網羅的に紹介(ほぼすべて本邦初訳)
・代表作の長篇『チェヴェングール』以前と以後という時代区分による2巻構成で、創作史全体を把握するための視座を提示
・各訳者が多様な観点からプラトーノフへのアプローチを紹介する付録「訳者アンケート」付き
*
【目次】
●編者より|工藤順
●作家が生まれる 牛|古川哲 訳/チュチェン、ヴィチュチェン、プロテガレン|古川哲 訳/ヤムスカーヤ町|高柳聡子 訳
●革命から宇宙へ マルクーン|工藤順 訳/思念の悪魔|工藤順 訳/太陽の末裔|工藤順 訳/月探査――〈煉瓦〉についての物語|清野公一 訳/エーテル軌道|工藤順 訳
●大地の修理 電化(概論)|古川哲 訳/生きつくす|工藤順 訳/消えたイリイチのランプ|正村和子 訳/草原の職人たち|きのしたはるよ 訳
●過去の中の現在 イワン・ジョフ――もうひとつの農民反乱|古川哲 訳/エピファニの水門|鳥山祐介 訳
●疑念を抱く グラドフ市|大山麻稀子 訳/地方の愚か者|佐藤貴之 訳/将来の利益のために――貧農の年代記|古川哲 訳
●論説 短篇「チュリディクとエピーシカ」について、『労働軍』編集部に答える|工藤順 訳/変貌|工藤順訳/プロレタリア詩論|古川哲 訳/文学の工場――文学的創作方法の根本的改善について|きのしたはるよ 訳
●資料 アンドレイ・プラトーノフ 創作の夕べ(速記録)|工藤順 訳
●解題|工藤順
●解説|古川哲


