『愛について僕たちが知らないすべてのこと』 桜井晴也
『愛について僕たちが知らないすべてのこと』
桜井晴也 / ffeen pub / 四六判上製 / 432P
『世界泥棒』から12年、すべての読者が待ち望んだ渾身の一作。
夏休みの教室で待ち合わせる4人の生徒たち。
そこに突然、”戦争”がやってくる。
混沌の今に問う、人間とは、愛とは、物語とは。
現代文学の最高峰、待望の書籍化。
解説:大滝瓶太
ドストエフスキーの意思を正統に継ぎながら圧倒的〝現代文学〟。詩情と散文性をともに究めた文章に宿るリーダビリティの強度に驚き続ける、恐るべき経験。本書は日本文学における長編小説を一挙怒涛に更新する。
町屋良平(作家)
美しい幻のような言葉が、どうしてこれほど現実を剥きだしにするのだろう。陽に光り、腐り、滅びていく物たち――その一部として人がいること。愛という言葉が包みこんできた、暴力のこと。ここには、嘘がない。
岡英里奈(作家・編集者)
桜井晴也(さくらい・はるや)
1985年生まれ。『世界泥棒』で第50回文藝賞を受賞する。

 
 

