『男の皮の物語』 ユベール 著 / ザンジム 絵 / 井田海帆 訳
『男の皮の物語』
ユベール 著 / ザンジム 絵 / 井田海帆 訳
サウザンブックス社 / B5変形判並製 / 168P
「私はただ夫になる人を結婚する前に知り合いだけ」
箱入り娘「私」 vs. 許嫁「ゲイ」
フランス発の痛快ラブコメ漫画!
ルネッサンス期イタリア。名家に生まれたビアンカは18歳を迎え、親同士の取り決めで、青年ジョヴァンニと婚約する。いくら世間知らずの箱入り娘とは言え、ビアンカは何も知らない相手と結婚することにどうも納得がいかない。不満をもらすビアンカに、伯母がそれならと、あるものを差し出す。
それこそ、先祖伝来の家宝、女を男にしてしまうという世にも珍しい「男の皮」だった。実際に身につけてみると、あら不思議、ビアンカはたちまち浅黒い肌の美男子に。
男の皮をかぶり、ロレンツォとなった彼女は、将来の結婚相手を吟味すべくジョヴァンニに近づく。ところが、ジョヴァンニはゲイで、あろうことか、その正体がビアンカだと知らずに、ロレンツォに恋をしてしまう。
こうして、ビアンカとロレンツォ、ジョヴァンニの間に奇妙な三角関係が始まる――。