『9月の本』 西崎憲 編
12か月の本
『9月の本』
西崎憲 編 / 国書刊行会 / B6変型判 / 280P
時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉――
12か月のうちの〈9月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。
四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。
【目次】
九月のひと(幸田文)
分身(リッキー・デュコーネイ/岸本佐知子訳)
月夜(鈴木三重吉)
鬼作筵〔「聊斎志異」より〕(蒲松齢/柴田天馬訳)
登高(小沼丹)
屋上(北野勇作)
猫町 散文詩風な小説(萩原朔太郎)
尼〔「陰火」より〕(太宰治)
溶ける魚 17(アンドレ・ブルトン/巖谷國士訳)
二人は歩いた(西脇順三郎)
市街を散歩する人の心持(木下杢太郎)
菊あわせ(泉鏡花)
溺れかけた兄妹(有島武郎)
麻畑の一夜(岡本綺堂)
天災と国防(寺田寅彦)
食堂(島崎藤村)
九月の果樹園(マチュー・ド・ノアイユ伯爵夫人/永井荷風訳)
九月は(茨木のり子)
恋のカメレオン(アンリ・トロワイヤ/澁澤龍彦訳)
跋 九月の水(西崎憲)
装丁:岡本洋平(岡本デザイン室)