『7月の本』 西崎憲 編
12か月の本
『7月の本』
西崎憲 編 / 国書刊行会 / B6変型判 / 296P
時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉――
12か月のうちの〈7月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。
四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。
【目次】
キュー植物園(ヴァージニア・ウルフ/西崎憲訳)
黄泉から(久生十蘭)
月の船で行く(長野まゆみ)
青い海黒い海(川端康成)
七月の 朝の(尾形亀之助)
あまたの叉路の庭(ホルヘ・ルイス・ボルヘス/西崎憲訳)
はなしの話(岡本綺堂)
電車停留場(豊島与志雄)
黄いろいレトリック(北園克衛)
ほおずき市(沢村貞子)
魚の餌(梅崎春生)
あいつらにはジャズって呼ばせておけ(ジーン・リース/西崎憲訳)
出来事(志賀直哉)
むぎ湯(鏑木清方)
三十年後の東京(海野十三)
僕の夏休み(穂村弘)
張光熊〔「子不語」より〕(袁牧/邑楽愼一訳)
アリスは、落ちながら(スティーヴン・ミルハウザー/柴田元幸訳)
跋 時間と七月(西崎憲)
装丁:岡本洋平(岡本デザイン室)