『アカシアの朝』 櫻木みわ
『アカシアの朝』
櫻木みわ / 小学館 / 四六判上製 / 304P
少女たちはソウルで夢を見た。
K-POPデビューを夢見る陽奈と、大学進学する幼なじみに思いを寄せるソユン。日韓のふたりの少女は、それぞれの理由から芸能事務所の練習生としてソウルで暮らし始めた。ブラジル、タイなど各国出身の練習生とのつながりは深まる一方、韓国芸能界の荒波に心と体をすり減らしていく――
K-POP、韓国ドラマ、ヘイトスピーチ、領土問題、南北朝鮮、戦争、植民地。全てを描き抜いた傑作――スケザネ氏(書評家)
現代女性の抱える悲哀を題材とした中編『コークスが燃えている』で熱狂的な支持を得た著者による、初の長編小説!
【編集担当からのおすすめ情報】
日韓ふたりの少女が成長するさまを追った青春小説にして、日韓の歴史をモチーフにした社会派小説でもありながら、やはりSFや純文学、エンタメといった枠に収まりきらない櫻木みわ氏の小説です。著者は、本作執筆にあたって、KーPOP関係者に多数インタビューし、さらには韓国各地での現地取材も行いました。大量の文献収集も含め、日韓関係の知識を蓄えながらも、そこに依拠せず独自の物語を紡ぎました。著者の新たな代表作として、強くおすすめします!
目次
1 ダイナマイト
2 むくいぬ
3 お膳の脚が折れるほど
4 ソウルに行きさえすればいい
5 誕生日
6 人生は美しい。だろう
7 カカカ
8 同胞 i
9 アイドルと雪濃湯
10 同胞 ii
11 咲くやこの花