『世界は一冊の本 definitive edition』 長田弘
『世界は一冊の本 definitive edition』
長田弘 / 筑摩書房 / 文庫判並製 / 144P
本を読もう。もっともっと本を読もう。世界という名の一冊の本を。
「書かれた文字だけが本ではない。日の光り、星の瞬き、鳥の声、川の音だって、本なのだ」
本を読みながら、私たちはあまりに多くの人と、言葉と、景色と出会い、別れていく。
友の魂へ、母の魂へ、あるいは遠く離れた異国の魂へ。
詩人がのこした祈りのための、そして人生を読み解くための傑作詩集。
目次
誰でもない人
人生の短さとゆたかさ
立ちどまる
ことば
ファーブルさん
なあ、そうだろう
友人の死
役者の死
青函連絡船
詩人の死
無名の死
父の死
母を見送る
黙せるもののための
十二人のスペイン人
嘘でしょう、イソップさん
五右衛門
世界は一冊の本
おぼえがき
解説 岡崎武志
カバー画 田中紗樹「存在の合図」
カバーデザイン 鈴木成一デザイン室+宮本亜由美