『資本主義リアリズム 増補版』 マーク・フィッシャー

『資本主義リアリズム 増補版』
マーク・フィッシャー 著 / 河南瑠莉,セバスチャン・ブロイ 訳
堀之内出版 / 四六判並製 / 264P

刊行直後から多くの人々を魅了し、熱狂的な読者を獲得してきた名著が増補版で再刊!


「資本主義は、仕事からプライベートまでを飲み込んで、すべてを競争とギャンブルに変えていく。いまや、それに適応して生きるのは当たり前であるかのようだ。しかし、何らかの視点からその状態を客観的に見て、批判する必要がある。本書は、それを手助けしてくれる。最初の出版から時を経ているが、問いの重要性はいっそう大きくなっている。」
──千葉雅也


【資本主義が拡大するほど、うつ病が増える?】
資本主義社会のしわよせはどこへ向かうのか──?その答えは、市井の人々のメンタルヘルスだった。精神疾患を持つ人が増え続ける中、社会の問題を個人の問題にすり替え、メンタルの問題を化学物質の問題にすり替えることで力を得ながら前進する資本主義の構造を、鋭く美しい筆致で暴く。

後期資本主義の不毛な「現実」に違和感を覚えつつも、その要請を受け入れてしまう人々の主体性を、フィッシャーは映画、音楽、小説の中に見出していく。社会問題のみならずポップカルチャーにも光を当て、常に他の未来を構想し続けたマーク・フィッシャーの主著にして、「資本主義の終わりよりも、世界の終わりを想像する方がたやすい」資本主義リアリズムの世界で生きる私たちの必読書。

「はっきり言わせてもらおう。たまらなく読みやすいこのフィッシャーの著書ほど、われわれの苦境を的確に捉えた分析はない」
──スラヴォイ・ジジェク


目次
第一章 資本主義の終わりより、世界の終わりを想像する方がたやすい

第二章 もし君の抗議活動にみなが賛同したとしたら?

第三章 資本主義とリアル

第四章 再帰的無能感、現状維持、そしてリベラル共産主義

第五章 一九七九年一〇月六日──「何事にも執着するな」

第六章 形あるものみな広報へと消えゆく──市場型スターリニズムとお役所型反生産

第七章 「……二つの現実が折り重なって見えるとき」夢作業および記憶障害としての資本主義リアリズム

第八章 「中央電話局というものはない」

第九章 マルクス主義のスーパーナニー

「諦め」の常態化に抗う──あとがきに代えて

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解説

毛利嘉孝
木澤佐登志

¥2,640

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