『たのしい保育園』 滝口悠生
『たのしい保育園』
滝口悠生 / 河出書房新社 / 四六判上製 / 224P
これあげる、ももちゃんの「も」。
毎日同じことを繰り返しながら、刻一刻と変化していく、子どもとの時間と記憶。
かけがえない瞬間を描く、新時代の「父」小説。
「今日のこともきっと何年か後には忘れてしまう。
昨日や明日と区別がつかなくなって、
しんな比がまるでなかったかのように思えてくる。
だから連絡帳を書きたい、とももちゃんのお父さんは思うけれど、
連絡帳のコメントを送るのは三歳の誕生日までだ。」
(本文より)