『すべてのことばが起こりますように』 江藤健太郎
『すべてのことばが起こりますように』
江藤健太郎 / プレコ書房 / B6判並製 / 192P
愛、笑い、海、狂気、デジャブ、
旅をめぐる「人間」たちの物語。
「書きたいから書いた。出したいから出した」
既存の文芸の枠の「外」から突如やってきた破格の初小説集
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【解説・推薦】
郡司ペギオ幸夫(科学者・早稲田大学教授)
読み終わって、冬の浜辺で一人焚き火をしていた、
存在しない記憶を思い出した。
「すべてのことばが起こりますように」の主人公であるウジャマ(内山)はデジャブとしての生を繰り返す。デジャブとして生き続けるこの感じをきっかけに、本解説もまたデジャブ体験のように書き連ねられることになる。
ああ、江藤くんですか、知ってますよ。よく覚えてます。彼は私の授業の第一回の講義で、授業が終わると教卓に走り込んできましてね、言うんですよ。「郡司さん、早稲田の理工で郡司さんの授業わかるの、俺以外いませんよ」ってね。《解説より》
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【概要】
◎江藤健太郎による初作品集。表題作の長編を含め5篇所収。執筆4年、制作半年の歳月を経て、ついに刊行。第1刷300部発行。
◎『天然知能』、『やってくる』、『創造性はどこからやってくるか』など革新的著作を発表し続ける異能の天然知能科学者・郡司ペギオ幸夫氏による書き下ろし解説所収。
◎著者自らが企画・編集すべて手掛けた渾身の一冊。装画・装丁はデザイナーの柿木優、印刷・製本は藤原印刷。自主制作本ながら本格的な仕上がりとなっております。
◎この先ずっと小説を書いていきたい人、新人賞に応募し続ける以外の道を探っている人、いつか自分で本を出そうとしている人、そんな人たちへ。
◎本書のために描き下ろされた柿木優による精緻な鉛筆画をはじめとし、表紙に板紙、本文用紙にコミックス紙、帯代わりにステッカーを貼付した画期的な造本。シンプルながら新しい装丁になっております。
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造本:カバーなし ニス仕上げ 帯ステッカー付き
装画・装丁・本文レイアウト:柿木優
解説:郡司ペギオ幸夫
編集:江藤健太郎
印刷・製本:藤原印刷
ISBN:978-4-9913956-0-4
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【目次】
隕石日和
すべてのことばが起こりますように
二回戦
ドリフター
一瞬、針
解説 郡司ペギオ幸夫
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【著者】
1999年、神奈川生まれ。会社員。2018年から小説を書く。
好きなものは、魚。2025年、版元「プレコ書房」を立ち上げ、初小説集『すべてのことばが起こりますように』を刊行。