『6月の本』
12か月の本
『6月の本』
西崎憲 編集 / 国書刊行会 / B6変型判 / 280P
定価 2,800円+税
時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉――
12か月のうちの〈6月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。
四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。
【目次】
雨後(堀辰雄)
恐怖(谷崎潤一郎)
縦むすびのほどきかた(西崎憲)
詩篇(北園克衛)
夏の室
赤い縞のあるバラッド
棒(安部公房)
ワシントン将軍の黒人従者 伝記的素描(マーク・トウェイン/柴田元幸訳)
可愛い山(石川欣一)
霧を消す話(中谷宇吉郎)
六月(茨木のり子)
山の中の村(フーゴー・フォン・ホーフマンスタール/小堀桂一郎訳)
一つの出来事(宮本百合子)
入露記(二葉亭四迷)
ポーランドの春(ヴワディスワフ・レイモント/金子佳代訳)
小町の芍薬(岡本かの子)
紫陽花(泉鏡花)
物語(アルチュール・ランボー/中原中也訳)
真夜中の校庭(M・R・ジェイムズ/紀田順一郎訳)
恐怖の窓(遠藤周作)
歪んだ窓(山川方夫)
司書の死(中野重治)
六月の花(北原白秋)
蟹(岡本綺堂)
無題(石垣りん)
詩「嵐の夜空」〔尾崎翠〕
初姉 嫁ぐ(石井桃子)
お隣同士(シャルル=ルイ・フィリップ/山田稔訳)
跋 西崎憲