『水の流れ』 クラリッセ・リスペクトル
『水の流れ』
クラリッセ・リスペクトル 著 / 福嶋伸洋 訳
河出書房新社 / 四六変型判上製 / 180P
「わたしが呼吸する空気のなかで流れてゆくこの瞬間たち、それらは花火のように空間のなかで弾じけて消える。わたしは時間の原子を自分のものにしたい。そして、本性からしてわたしには禁じられている現在を、捉えてみたい。現在は逃れてゆき、わたしは今の瞬間においてつねに現在である。」(本文より)
〈わたし〉から〈あなた〉へ、思考の背後に潜むものを求める言葉の奇蹟。
いまこの瞬間の生を描くという不可能な試みが生み出した、比類なきイメージの奔流。ウルフ、マンスフィールドと並ぶ世界文学の巨匠リスペクトルの極北にして頂点となる作品が、ついに刊行。